激動<眠れぬ夜1>

 

あの日、焦燥感で眠れなくなった。

 

40歳になる誕生日が近づいてきた4月のある日の夜、床についたが眠れず、夫を起こさぬようベッドを抜け出した。

 

 

もうすぐ40歳になる私。

 

このままじゃいけない。

今のままじゃだめだ。

40歳になってしまう。

 

私は何をしているのだろう?

 

これが私のなりたかった自分なのか?

理想の自分とは程遠いのではないか?

このままこの生活が続いて行っていいのか?

 

 

あなたの人生はこんなものなの?

 

このままでいいの?

 

 

そんな思いで押しつぶされそうな夜。

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39歳。自営業。仲良し夫婦。子供なし。

 

福岡郊外の賃貸一戸建てに住み、

それなりに幸せに暮らしていた。

 

そう、それなりに。

 

 

 

鹿児島出身、普通高校を卒業し大学にはいかず、建築業界に飛び込んだ。

鹿児島で3年働いた後、福岡に飛び出した。

やりたいことをやるんだと、職場を転々とし、やっと見つけた建築関係の会社で5年修業。

その後、知人の会社にお世話になり、けがの為退職。

修業中に、劇的な出逢いをしたMさんとの結婚の為、

仕事を自宅でできるやり方に切り替えた。

 

2000年、彼と出逢った時の衝撃は忘れない。

走ってきて私を呼び止めた彼に一目惚れ。

この人と結婚するんだと直感的に察した。

彼は建築現場の職人さんの頭で頑張っていて、とても輝いていた。

その頃の私は、仕事が楽しくて楽しくて、彼氏の条件は、なるべく仕事の邪魔にならないような人というものだった。

朝から晩まで仕事仕事。

その日のうちに会社を出ることはほとんどない生活。

Mさんと会うのは、夜中1時間かけて彼が会社に迎えに来て、15分の距離を送ってくれて、うちの前でおしゃべりするというものだった。

1年が過ぎ、子宮に病気があると発覚し、子供を作れば治るとのことで結婚を急いだ。

 

 

そして、新しい生活が始まった。

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