激動<眠れぬ夜4>

 

ひょんなことから、独立して仕事を直接受ける機会が舞い込んできた。

 

私は、そのチャンスを見逃しはしなかった。

 

 

そこからの躍進は素晴らしかった。

 

とても大変そうにみえた出来事も、今となれば凄いチャンスを手にした瞬間だったと気づく。

 

 

彼にも本格的に手伝ってもらい、順調に進んでいく。

福岡のあるランキングで1位を連続してとる程の仕事量になった。

 

 

 

とても忙しい毎日が続いた。

 

 

朝から晩まで365日24時間仕事のことを考えない時はないくらい、仕事尽くめの生活になった。

徹夜することもしばしば、仮眠程度で走り回る日も多々。

家事のすべてを彼がしていたが、食事はコンビニや外食ばかりになっていった。

休日などあるはずもなく、どこに遊びに行くこともなく、ほぼ机の前での仕事だけの毎日が続いた。

 

 

しかし、会社勤めで弟子状態、しょっちゅう徹夜が当たり前の経験がある私にとって、それはそんなに苦痛ではなかった。

あの時に比べれば、自分で段取りができる自由さがあるだけ楽だった。

そして忙しいけれど幸せだった。

何より彼とずっと一緒にいられることが嬉しかった。

 

 

 

そしてそれは彼への依存状態になっていった。

私の仕事を彼が手伝っている。

私がメインの仕事なのに、自分で決めることが出来なくなっていった。

打ち合わせの時間、段取り等々すべての決断を彼の意見なしでは出来ない。

彼は自分で決めたらいいと言うが、それがドンドン出来なくなっていった。

 

 

さらに、美味しく食べる私がいいと言われ調子に乗った私は、彼に出逢った頃からするとピーク時で40kg体重が増えた。

 

さすがに大台に乗る手前で踏みとどまり10kg程は減らして安定した。

昔の服はもちろん着れず、ダボダボの服しか着なくなった。

 

 

 

それでも、ある程度の収入があり、仕事があり、仕事尽くめだけど平穏で、夫婦仲は良く、楽しい毎日を幸せに送っていた。

 

 

 

 

本当にこのままでいいの?

 

 

 

その声は頭の中で響き渡った。

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