激動<旅立ち準備2>

 

3姉妹の長女で母方の初孫の私は、いつもお姉さん風を吹かしていた。

「あなたは大物になるよ。社長さんになるよ。」

と家族や親戚に言われて育ってきた。

 

要するに何事にも動じず、わがままにやりたいようにやっていたらしい。

 

 

中学の頃から建築に興味を持ち、工業高校に行きたいと父に相談したが却下され、高校までは普通高校に行くことになった。

行こうと思った高校は当時の成績では無理だと言われていた学校だった。

しかし、担任が数学の先生で、私の数学の能力に可能性を見出してくれて、なんとか受験をすることになった。

 

当の本人は、行くと決めた時から必ず受かると訳もなく信じていた。

模擬テスト等で受かるレベルになったことがないにも関わらず、確信していた。

 

 

そしてそれはその通りになった。

 

 

 

高校を卒業し、予備校の途中で大学に行くことをやめた。

早く建築の仕事に関わりたくて、CAD(PCで図面を描くソフト)のスクールに通いだした。

素晴らしい出逢いが続きアルバイトから始めた職場で建築を一から教わり、楽しければ長時間労働も苦にならないことを学んだ。

 

 

ただ、このころから好き勝手動いていた私に少しずつブレーキがかかるようになっていた。

それは、自分の勝手な思い込みだったり出逢った人の助言から、いろいろな鎖に縛られてく。

 

「あなたはあまりにも素直に自分をさらけ出しすぎよ。

世の中には色々な人がいるから、悪用されないように気を付けたほうがいいよ。」

 

これは長年私をおとなしくさせた言葉だった。

なんでも人に話したり見せたりするのはよくないことなんだ、と。

 

 

そして、22歳の時、実家を離れ、福岡での仕事探しが始まった。

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